地のし 地直しについて
洋服を作る際、型崩れや縮みがおきないようにする為に、生地を裁断する前に地のし、地直しをします。毛織物は霧を拭きビニール袋の中に入れて2時間以上寝かせておきアイロンを掛けます。木綿は洗濯機の中に水を入れて2時間くらい浸した後、脱水してアイロンを掛け地の目を整えます。絹物はアイロンだけでよいと先人から教えられていますが、当店では細かい霧を吹き袋の中に入れて2時間くらい寝かせておきます(霧を吹くときにはシミにならないよう細心の注意を払います)。生地によってはアイロンを掛けなくとも、少々の水分を含ませるだけで地の目が整っていることもあります。生地は生きていると感じる。
洋服の取扱いについて
つくづく生地は生きていると思うのです。洋服の美しいシルエットを保つには適度なお休みが必要。一日は休養させる事。まずはポケットの物を出し汚れの点検。ブラッシングをしてハンガーに掛けて休ませる。
① 着ている時に吸い取った湿気を発散させることが一番
② ブラッシングするのは目に見えない埃をはらう為
埃の主成分は土。土はアルカリ性で服の色が焼けるのは太陽光線よりむしろ埃のせい。汚れはそのままにしておかない。油性の汚れはベンジンでたたき、中性洗剤をふくませた布でもう一度たたき、その後、湿った布でよく拭き取る。汚れをつけたままにすると虫食いやカビの原因となる。
週に2~3回ブラッシングをする。時々プレスを掛ける(蒸気アイロンのプレスでよい。適度な圧力と湿度が洋服をリフレッシュさせるのです。
ウールの適温は124℃~134℃、木綿・麻・ポリエステルは180℃~200℃、絹は150℃~180℃